一日の半日以上は寝ているネコ
猫はとにかくよく眠ります。いつもいつも眠っていると思える程、よく寝ます。
猫の平均睡眠時間は、およそ14時間といわますが、中には、20時間近く寝る猫もいます。
猫の名は「寝る子」からきているという説もあるほどです。
家猫は外敵からの心配が無いので、安心しきってますます眠ってばかりいるように見えます。温かく快適な場所をさがして、すやすや自由な体型で寝ている猫。ときどき起きてはあくびをして、また寝る。なにかフニャフニャと寝言を言う事もあります。
それでもやっぱり寝ている猫。まさに寝る子は育つですね。
●猫に帰巣本能があります
犬の帰省本能は有名ですが、猫にも家へ帰る本能として帰巣本能が備わっている物です。数匹の猫を箱に入れて、遠くの野原に置いて来て、猫の帰巣本能を実験したところ、全員家に帰りついた、という話もあります。
これは、帰巣本能の特徴に、磁気感知というものがあり、コンパスのような機能を持つ器官が猫の体内にあり、方向を認知する力があるのです。
また、体内時計もあり、いつもの食事時間にはお腹がすいたり、太陽の位置を正確に認識して、体内時計で記憶している太陽の位置がいつもの位置と違うと感じた時には、もとの位置に移動する習性があることから、家へ帰って来れる訳です。
猫の強い嗅覚も家の方向からの匂いを認識して帰ってこれるようです。
ネコ社会にも付き合いがあります
●ネコの縄張りについて
猫にも猫社会のルールがあり、縄張りを持っています。猫の縄張りは、だいたい半径500m程度で、この縄張りに侵入者が入ると、猫は縄張り意識をむき出しにして、大喧嘩を始めることもしばしばです。
大抵は、先住猫が威嚇して、侵入猫を追い出しますが、威嚇で退散しない侵入猫とは戦いになります。もし侵入猫のほうが勝つと、先住猫は縄張りを明け渡すことになり、自分の縄張りを狭め他の場所に縄張りを求めなければならなくなります。
猫達は、時々、夜になると、縄張りのない中立地帯で、集会を開くことがあります。集会では、なにをするわけでもなく、それぞれの猫がまったりとくつろいでいるように見えますが、情報交換が行われているとも言われています。
●ネコのマーキングについて
猫が自分の縄張りを誇示するためにマーキングを行います。これはオス猫の特徴で、シッポをたてておしっこをかけて歩くスプレー行動もマーキングの一種です。
スプレー行動以外では、猫のコメカミや口のまわり、シッポ、前足の裏にある臭腺をこすりつけて、自分の匂いをつけ、縄張りの印をつけマーキングします。爪研ぎにもマーキングの意味があるといわれています。