ネコの避妊や去勢は飼い主の責任
猫の発情期は年に数回訪れます。毎回妊娠出産を繰り返すと、猫はどんどん増え飼育困難になるばかりか、親猫も度重なる妊娠出産で弱ってきます。
すべての子猫の貰い手を探す事もかなり手を焼くことになり、結果的には、捨て猫や野良猫が溢れることになります。行く当てもないと解っている、かわいそうな猫をこれ以上増やさないためにも、猫の避妊と去勢を真剣に考えるのが、飼い主のつとめでもあります。
メス猫の場合、始めにきちんとした繁殖計画を立てておきましょう。計画通りの出産が済んだら、避妊手術を考えるべきです。
●雄ネコの去勢はメリットが多い
オス猫を飼っている場合も、避妊のための去勢手術をする事は大切です。オス猫の場合、去勢手術をすると、性格もおとなしくなります。発情期が来ても、去勢が済んでいるので、以前の用に騒がしく鳴いたりすることがなくなります。
攻撃的な部分が無くなるので、他の猫と喧嘩をして怪我をして帰って来るといったことは無くなります。ただし、去勢手術をした猫は太る事があります。肥満には注意してあげましょう。
手術の傷が塞がらないうちは、外へ飛び出さないように
●抜糸はおよそ1週間後
メス猫を飼い始めたけれど、子猫はいらないという場合は、初めての発情期がこないうちに、避妊手術を終わらせておきます。
発情期を経験しないうちに避妊手術を受けると、数回の発情期を過ごした猫よりも、乳ガンの発生率が低くなるからです。手術の目安は、生後6~10ヶ月頃が適しています。
手術の前には食事は与えません。麻酔薬による嘔吐を防ぐためです。これは雄の去勢手術でも同じです。
メスの避妊手術は、1~3日入院することになります。術後1週間で抜糸となりますが、それまでは、腹帯をしめて傷口を保護してやります。傷口が塞がって抜糸するまでは、外へ出さないように気をつけてあげます。
●オスの去勢手術は1日で済みます
メスの避妊手術にくらべて、オスの去勢手術は簡単で、睾丸を摘出するだけなので、開腹手術のような危険も時間もかかりません。入院の必要もなく手術後は出血と感染症に注意すれば大丈夫です。
ただし、去勢手術を受けた猫は太る事が多いので、食事に注意をしてあげる必要があります。