ミルクの前に、お尻をたたいて排尿、排便させる
子猫をペットショップで買ったり、知人からもらう場合は、自分で食事ができるようになってから貰い受けることが多いのですが、場合によっては、人間が授乳しなければならない猫を飼うこともあります。
目も開かない子猫を拾ったり、母乳の出ない猫の子供を育てることになった場合は、母猫の代わりを務めなければならなくなります。
子猫はまだまだ繊細で、授乳にも細心の注意をして与えます。一所懸命育てた子猫がどんどん元気に大きくなっていくのを見るのは、とても楽しいものです。
乳児猫にミルクを与える前に、おしっこと排便をさせます。濡らしたガーゼやコットン、綿棒などで母猫が舐めて排便させるように肛門を刺激します。
おしっこやうんちがでたら、ミルクを与えましょう。毎回排便するとは限らないので、ある程度刺激をしても排便しないようなら、次のミルク時間のときにまた行ってみます。
ミルクはネコ用のものを使い、なるべく牛乳はさける
授乳用のミルクは、猫用のものがペットショップや獣医さんの所で購入する事ができます。粉末と液体のものがあり、使いやすそうな方をえらんでください。を使います。
粉末だと冷凍保存もできるので、日持ちを考えずに使えますが、分量を測ってお湯でといて、暑すぎないように加減したりと手間はかかります。液体は簡単ですが、日持ちしないので早めに使い切ることが必要ですが、簡単に授乳ができるという利点もあります。それぞれの特徴によって、選びましょう。
市販の牛乳を与える場合、牛乳だけでは必要な栄養が足りません。やはり専用の授乳用のミルクが良いのですが、どうしても牛乳を使わなければならない時は。人肌にあたためた牛乳1カップにつき卵黄を1コをまぜて飲ませるようにします。
ミルクの準備ができたら、猫用哺乳瓶に入れて乳首を口に含ませます。哺乳瓶は人用のものでも代用できますが、その場合は未熟児用哺乳瓶を使うと大きさが合います。
吸い口部分は針などで小さめに穴をあけ飲ませます。吸う力が強く、元気なようならだんだん穴を大きくしていきます。
体が弱っているように思えるときは、ミルクにブドウ糖をまぜて与えてみましょう。
●哺乳瓶を嫌がる場合はスポイトを使う
哺乳瓶での授乳ができないような場合は、スポイドで舌の上に少しづつたらして飲ませます。
口に入る部分のプラスチックに突起などがないか、手で触って確認してください。
突起したところがあったりすると、猫の口内を傷つけてしまう恐れがあるので、注意してください。
哺乳瓶もスポイドも無いときは、脱脂綿での代用も可能ですが、脱脂綿についている消毒臭さを取除いてからミルクを浸して与えます。
授乳の量と回数は、生後一日目の子猫なら2時間おきに5cc程度です。
猫の体重が250gくらいまでは、7cc程度を一日5~6回が目安です。
生後3週間で、体重が350gくらいになったら、離乳食も食べさせるようにして、ミルクは10cc程度を一日5~6回与えます。
●ネコを横にして授乳してあげる
授乳するとき子猫の身体を横向きにします。仰向けにして与えたり、一度にたくさん与えようとすると、喉をつまらせることもあるので、注意が必要です。