ネコはタンパク質メインの肉食で良い、野菜などは少量に
猫はもともと肉食の動物ですから、人間よりもはるかに高タンパク、高脂肪の食物を必要とします。タンパク質の多い食材を与えるようにして、ご飯や野菜は少量に留めます。
猫は、犬の約5倍のタンパク質と必要としますが、イワシなど不飽和脂肪酸を含む青魚は、与えすぎると猫のイエローファット病の原因となってしまいます。
猫野体質は、犬とも人とも全く違うので、犬が食べるから・・・、私達だってこれ食べるし・・・などといった与え方は問題があります。必要な栄養素が人や犬とは違っているという事を理解して、猫の体質に合ったメニュー作りが必要です。
猫は体内でビタミンCを合成するので、野菜はあまり必要ありません。ご飯も少量で十分で、一日に必要な猫の栄養要求量は、おおよそ次のようになっています。
キャットフードの缶詰には、栄養素の表記があるので、参考にして一日の量を決めましょう。
タンパク質・・・28グラム
脂肪・・・9g
リノール酸・・・1g
カルシウム・・・1g
リン・・・0.8g
ビタミンA・・・1.000(国際単位)
ビタミンB1・・・0.5mg
ビタミンB2・・・0.5mg
ビタミンD・・・100(国際単位)
ビタミンE・・・8g
摂取カロリーは、体重1kgにつき80kcalが目安
●成長の過程に合わせて調整する
成猫が一日に必要とするカロリーの目安は体重1kgにつき、80kcalが目安です。
生後1~3ヶ月の成長期にある子猫は、体重が1kgに満たなくても、200kcalくらい必要です。
また、妊娠中、授乳中の猫もカロリーをたくさん必要とします。
猫にはタンパク質がたくさん必要ですが、かと言って、肉や魚ばかりでカロリーを満たそうとすると、栄養が偏ってしまい、病気や肥満の原因となります。
肉や魚は食事の全体量の3分の1くらいまでに抑え、足りない分は、ほかの食品で補うようにしましょう。いろいろな栄養素がバランスよく配合されている市販のキャットフードは、やはり一番猫に与えやすいものです。
体重1kgあたりに必要な一日のカロリー
10週・・・250kcal
20週・・・130kcal
30週・・・100kcal
成猫・・・80kcal
授乳中の猫・・・100kcal
妊娠中の猫・・・250kcal
※猫の食生活も近頃はグルメ傾向にあり、一度美味しい物を食べたら、いつもの食事を食べなくなったりします。味付けの濃いキャットフードだったり、人間用に味付けされたものを与える習慣をつけると、肥満になったり、病気になった時に治療用の食事を食べなずに困ることになります。子猫のころから、与えるものは十分気をつけておく必要があります。