ネコに必要な栄養素は人間と全く異なる
●栄養バランス重視で考える
人間も栄養バランスが崩れると病気になるように、猫も栄養バランスの摂れた食事が必要です。栄養バランスが悪いと猫も病気になってしまいます。ただし、猫に必要な栄養は、人間とは違うものですから、それを理解した食事を与えてあげる必要があります。
食事は、猫にとっても生きるためのとても大切なものです。健康で元気な猫ライフができるかどうかは、飼い主の食事への配慮が決め手になります。
もともと肉食の猫に、昔ながらの猫まんまは、ご飯にかつおぶしをふって、味噌汁をかけたものですが、そればかりをあたえてしまっては、猫は完全に栄養失調になってしまいます。
猫が必要とする栄養素は、人間とは違うので、人と同じ食事をさせることはできません。猫が健康で長生きできるためのメニュー作りを考えましょう。
食事は、身体を健康に保つために一番大切なものです。バランスの摂れた食生活は人間にも猫にも大切です。
エネルギーを燃焼するために必要な炭水化物、タンパク質や脂質はもちろん、ビタミンの摂取も大切です。ビタミンには脂溶性と水溶性のビタミンがあり、皮膚や粘膜をじょうぶにしたり、カルシウムの吸収を助けたりする大切な栄養素です。
ミレラルは骨や歯を丈夫にし、血液をきれいにする働きがあるので、これらの栄養素をバランスよく食事の中に取り入れて与えてください。
●手作りのメニューには注意する
手づくりの食事を猫に与える場合は、とくにこの栄養バランスを考慮して作ってあげましょう。愛情がつまった手づくりの食事は猫もきっと喜んでたべてくれるはずです。
猫は魚好きだといわれていますが、肉も大好きです。特に鶏のレバーなどは、柔らかく栄養もあるので猫は大好きです。野菜もすりつぶしたり、細かく切ってあたえると、しっかり食べてくれるので、さつまいもや人参、椎茸やひじきなども与えてあげましょう。
なるべく一回の食事の中に、いろいろな栄養が含まれるような工夫をしてみてください。
猫に偏食グセをつけない
●食事の時も大事なしつけ
猫はもともと偏食で、好き嫌いがはっきりしています。偏食のくせがついてしまうと、健康にも良く無いばかりか、肥満になったり他の病気を併発したりして良いことではありません。小さいうちから何でも食べられるように食事のしつけをすることは大切な事です。
基本のメニューを決めたら、一度で食べなくても、その基本メニューの範囲の中で、配分を替えたりして、猫が食べるようにしむけていけば、だんだん偏食はなくなってきます。まるで人間の子供と同じですね。
●ネコが食べやすいメニュー
また、猫が食べやすいような工夫もしてあげることが大切です。
猫は、人間と違って、食事を味よりは、匂いで味わって食べるものですから、食事に猫好みのおいしい匂いがするようにし、お皿もいつも清潔にすれば食欲が増します。
猫に与える食物は、猫の口にあったサイズに小さく切って与えてあげてください。猫の口に入りきれない大きさのものでは、どんなに好きな食べ物でも猫は口にする事ができません。
食べやすい大きさに切り、お皿にこんもり中高に盛ってあげると、猫は、喜んで食べはじめます。食事の温度も熱すぎず冷たすぎないように注意してあげてください。