ノミはネコと人間の宿敵。血を吸い激しい痒みもともなう
眠っていたはずの猫が、急に起きだして身体中をなめ回したり、後ろ足でかき始めたら、ノミが居ないかを注意してみてあげてください。
毛の密集した猫の体は、ノミの絶好の棲家になります。放っておくと、ノミはどんどん繁殖していきます。ノミだけではなく、ダニが付く事もあるので、ノミ・ダニの駆除は徹底して行ってあげなければなりません。
猫は、ノミアレルギー性皮膚炎にかかると、睡眠不足になって、食欲不振までひき起こします。また、ノミが媒介となって、条虫という寄生虫が発生することもあります。
動物のノミやダニは人間には付かないと言われていますが、最近のノミ・ダニは人間に付く事もあります。快適な猫との暮らしのために、ノミやダニは徹底的に駆除する心構えであたりましょう。
ノミやダニの駆除に効果のある薬やグッズは、動物病院の薬には、アドバンテージのスポット40猫用やスポット80猫用があります。首筋にたらすだけで8時間~12時間以内に駆除し、効果は約1ヶ月です。生後1ヶ月半から使用可能ですが、マダニには効果がありません。
フロントラインのスポットオンキャットスポットとスプレーの2種類があり、ノミには約1~2ヶ月、マダニには約1ヶ月間の効果を維持します。
市販のものでは、ノミとりシャンプーで洗う方法もあります。ノミとりシャンプーでシャンプーするとノミは気絶して溺れています。シャンプ後には、ノミ取りクシを使ってといてあげると、目の細いクシの間にノミがひっかかり摂れます。
ノミキャッチャーという、ノミ取りクシにカバーがついたものなども、ホームセンターで購入する事ができます。手で捕らえたノミは、潰すと卵が飛んだり、血から条虫が猫にうつることもあるので、ガムテープにとるか洗剤を溶かした水に入れて殺します。真水では、ノミは飛び跳ねて、外に出てしまいます。
ノミ取り粉をかけてやる方法もあります。目に入らないように注意して、三日おきくらいに使います。犬用では、ノミ取りの首輪がありますが、猫には強すぎてノミには効果がありますが、猫が弱ってしまったりするので、首輪は使えないと思ってください。
ノミに一番効果がある首輪は子ネコや病猫には使えない
ノミの駆除に一番威力を発揮するのは、ノミ取り用の首輪ですが、これは犬用で、猫には毒性が強すぎる事かから猫用のノミの首輪は売られていません。万が一、子猫や病猫に使うと、具合が悪くなる恐れがあるので、使わない事です。
健康な成猫の首輪に、ノミ取り用の首輪を少し短めに切って、糸やヒモ、ホッチキスなどでつけてやることもできますが、猫の体調を考えるとすすめられることではありません。獣医さんで適切な分量のノミの首輪を作ってもらい、猫の健康を害さないものをつけてあげましょう。
●こまめにコーミングをしてノミを駆除
ノミ取り専用のクシも販売されています。櫛の目が細かくなっており、コーミングするとノミが櫛の目にひっかかって取れます。捕まえたノミは、生きているとピョンと飛んで逃げてしまい、また猫についてしまうことがあるので、確実に殺す事が大切です。
また、手で潰すと、卵が飛んだり血から条虫が猫にうつることもあるので、ガムテープにとるか洗剤を溶かした水に入れて殺しましょう。真水ではノミが脱走してしまうので、洗剤を入れておくのは必須です。
●定期的なシャンプーが必要
ノミ取り専用のシャンプーも販売されていて、なかなか効果があります。洗うときは猫の目にシャンプーが入らないように気をつけて、しっかり洗い上げます。
一旦シャンプーで居なくなったノミも、また数日したら着いている事もあるので、こまめにシャンプーすることが大切です。
ノミ取り粉をかける方法もありますが、効果がすぐに消えるので、2~3日おきに使うようにしなければいけません。粉が猫の目に入らないように注意してかけましょう。